2011/02/27

感動的な「説明能力」とは

【野中ともよさんに学ぶ感動的な「説明能力」とは】

よく日本人には説明能力が欠けていると言われる。
頭が良くても自分が思っていることをうまく伝えられないために
普通の何気ない会話から国際的な会議まで日本人が損をしていることはたくさんあると思う。
もっと自分にプレゼン能力があったらとか、説得力があったらと思っている人は多いと思う。 

今日はそんな悩める多くの人たちにとっての朗報である。 
先日「小田原ローカルサミット」という
環境を含めた地域の問題解決や活性化を目標として、
知識人、文化人、民間企業、政府関係者、地域の住民の皆様を
まきこんだおもしろい取組をしている、斬新な活動の存在を教わり、
さっそくそのイベントのボランティア(簡単な受付業務)を志願した。

そのおかげで思いがけなく、そのイベントのリーダーを務められていた
天才的コミュニケーター、野中ともよさんに直接お会いして話すという、
信じられない貴重な機会を得ることができた。

野中ともよさんといえば私の中でのイメージはバイリンガルのすごいニュースキャスター→
三洋電機株式会社会長(CEO)として環境に優しいテクノロジーを使った商品を強力に推進した人
→企業のトップになったからといって世の中は変わらないということがわかってから、、
真の問題解決策としてのNPO活動に従事しているという超ウルトラ級スーパーウーマンである。
私は野中さんは大企業のトップを務めたほどの人だから、
頭が切れすぎて近寄りがたい恐い人かも?という先入観がちょっとあった。 
先週金曜日の夜のレセプションの受付ボランティアで、はじめて目近でみた野中さんは、
気取らないジーンズ姿で、独特の存在感があった。
野中さんのすごさを本当に感じたのは以下のお話を聞いてからだった。 
(このお話の内容をYoutubeにアップして皆さんと共有することを野中さんは快諾してくれた)
http://www.youtube.com/watch?v=dotN-zJBr9M 
(野中さんのお話:2010年10月22日小田原ローカルサミットレセプションにて)

このお話を聞けばたいていの人が「小田原ローカルサミット」って一体何なのか腑に落ちるのではないかと思う。

イベントの最終日には野中さんは有識者、市民、政府関係者など
さまざまな人々の考えをまとめる、一番大変なまとめセッションの司会をされた。
そこでも野中さんの難解な言葉やあいまいな概念を瞬時、
あるいはすでに(心読みして?)先まわりしてわかりやすい言葉に変えてしまう能力は神業としか思えないほどだった。

そして、その語りには絶妙な心地よさを感じるリズム感(1/fゆらぎ?)と情熱があり、
聞いている人は思わず引き込まれてしまう。
その上、話されている内容がこれ以上ないというくらい、シンプルな言葉に次々に置き換えられていくので、わかりやすく目が覚める。 

さらには論理的なつじつまもあっているので、男性も納得するか説得されるしかないのではと思うほどだ。 

個人的には野中さんは私たちが心の中で言ってほしいなと思うことを歯に衣を着せないで当事者に言ってくれるし、じかにお話をさせていただくと、とてもお茶目なところがあって何ともいえないチャーミングな人だった。
まさにさわやかな香りを放つ野生のラベンダーのような人だった。 

こういう人だから、官民学、市民をつなぐ強力なConnectorとして、
またリーダーとして自然に支持され、人が寄ってくるのだろう。

このように熱く、人を動かす説明能力と確かな知識と経験に立脚した熱い行動力を野中さんに学びたいと思う。  

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