2016/01/16

"Happiness, only real when shared" (Movie: Into the Wild)

"Happiness, only real when shared"

幸福とは誰かと共有してはじめて実感できるものだ








この映画は職場で昨日までたまたま隣に座っていた20代後半の若者に教えてもらった映画である。
彼はどちらかといえば、大変物静かで、日々過酷な営業の仕事を淡々と穏やかにこなしていた。

その若者とたまに旅の話で盛り上がって、「でも、旅の行き先にはいろいろあるけど、エベレストとか、ヒマラヤトレッキングとか命とか莫大なお金をかけてまで過酷な環境に身を置く体験をしたい人たちというのは一体どういう理由があるんだろう。」という話になった。
その話は電話がなってからだったか、とりあえず立ち消えになっていたが、しばらくたったある日、ふとその若者が「Into the Wildっていう映画みたことあります? すごくいい映画なんでぜひ見てください。」といつもとは違った口調で熱っぽくこの映画について語ってくれたのであった。  

題名からとてもエキサイティングは冒険物を想像していたが、中身は非常にディープで、現代社会のしくみそのものに疑問を持った若者が現金もクレジットカードも持たず、たった一人で、名前さえ変えてヒッチハイクやたまたま見つけた短期のアルバイトなどを経て生き延び、アラスカの奥地をめざし、壮絶な「自分壊し」の旅に出る実話に基づいたストーリー。 

その若者が「俺も自分をぶっ壊しに、そんな旅に出てみたいです!」目を輝かせて言ったのが印象的だった。 こんな人達がいる限り、私たちの未来は明るくなる方向に動いていくだろうと思えた。

旅というのはそこで出会う人々とそこでの体験によって、新しい視点を得て、生まれ変われたりする。
旅から帰ると全てのものがまた新鮮な驚きをもって見ることができたりする。
自分が変わることによって、見えてくる現実が変わる。そうすると、それから全てのことに対する自分の選択肢のパターンがそれまでの過去とは別のものに生まれ変わるので現実そのものも変わる。。と私は思う。
この実在した映画の主人公も、もし川の氾濫がなくて、あのとき元気で生きて還れたなら、全く違った人生を歩んでいたはずだ。 映画の主人公が命をかけて私たちと共有したかったメッセージをもう一度。


Happiness Only real when Shared. by Yesitha92
写真は実在した主人公本人 

2016/01/14

The man who planted trees: フランスの名作を美しいアニメで楽しむ 

英語名タイトル:The man who planted trees
邦題:「木を植えた男」
Jean Giono (ジャン・ジオノ)というフランスのプロヴァンス地方出身の作家によって書かれました。

フランス語によるオリジナルの本のタイトルは L'Homme qui Plantait des Arbres

L'Homme qui plantait des arbres.jpg

たった一人の男が、驚くべき自然に対する洞察を持って、種としてのどんぐりをあきらめずに、淡々と何年も蒔き続けることによって、人も住み着かなくなった荒野を森に変え、そのことが人々の心の中にも喜びの種をまいたという大変感動的なストーリーです。

30分ほどの動画ですが、高い芸術性を持って、まるでモネの絵画のように揺れ動く光が表現されてあったりして、アニメーションというより動く絵画のようでもあります。 

私のおすすめの語学学習法は

1)まず1回目は字幕なしで英語で聞いてみる
2)2回目に英語と日本語の字幕付で意味を確認する
3)そして最後にオリジナルの字幕付フランス語バージョンで音そのものを楽しんでみる 

Enjoy!!! 



※画面下にある字幕アイコンをクリックすると字幕(英語と日本語の両方が表示されます)

Part1
Part2
Part3 

フランス語オリジナル(字幕付)