2013/12/28

衝撃のクリスマスメッセージ by Edward Snowden  

イギリスのテレビ局、「チャンネル4」が最近12月25日に放送したスノーデン氏による2分間にわたる衝撃的なメッセージはこちらです。 
まずは音声で聞いてみてください。 (スクリプトはすぐ下にあります)



Edward Joseph Snowden

Hi. And Merry Christmas.
I am honored to have a chance to speak with you and your family this year.
Recently, we learned that our governments, working in concert, have created a system of worldwide mass surveillance, watching everything we do.
Great Britain’s George Orwell warned us of the danger of this kind of information.
The types of collection in the book – microphones and video cameras, TV’s that watch us – are nothing compared to what we have available today.
We have sensors in our pockets that track us everywhere we go.
Think about what this means for the privacy of the average person.
A child born today will grow up with no conception of privacy at all.
They’ll never know what it means to have a private moment to themselves – an unrecorded, unanalyzed thought. And that’s a problem, because privacy matters.

Privacy is what allows us to determine who we are and who we want to be.
The conversation occurring today will determine the amount of trust we can place both in the technology that surrounds us and the government that regulates it.
Together, we can find a better balance.
End mass surveillance.
And remind the government that if it really wants to know how we feel, asking is always cheaper than spying.

For everyone out there listening, thank you, and Merry Christmas



エドワード・スノーデン
生誕エドワード・ジョセフ・スノーデン
(Edward Joseph Snowden)

1983年6月21日(30歳)
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
ノースカロライナ州エリザベスシティ
現況ロシアの旗 ロシア(滞在場所非公開)
国籍アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
職業NSA局員
CIA局員
ブーズ・アレン・ハミルトン社職員。
著名な実績PRISMの告発者

エドワード・ジョセフ・スノーデン英語Edward Joseph Snowden1983年6月21日-)は、アメリカ合衆国情報工学者中央情報局(CIA)及び国家安全保障局(NSA)の局員として、アメリカ政府による情報収集活動に関わった。
2013年6月に香港で複数の新聞社(ガーディアンワシントン・ポストおよびサウスチャイナ・モーニング・ポスト)の取材やインタビューを受け、これらのメディアを通じてアメリカ国家安全保障局(NSA)による個人情報収集の手口を告発したことで知られる(PRISM計画)。2013年6月22日、米司法当局により逮捕命令が出され、エクアドルなど第三国への亡命を検討しているとされていたが、同年8月1日にロシア移民局から一年間の滞在許可証が発給されロシアに滞在中である。


一体全体私たちはどうしてコミュニケーションがこんなに下手になってしまったんでしょう。
個人レベルから政府レベルまで、ここまで退化しているとは。 
スノーーデン氏が言うように
And remind the government that if it really wants to know how we feel, asking is always cheaper than spying.と私も思うのですが。 
もっともっといろいろなレベルで、あらゆるところで、実際に会っての真摯な対話が必要なのではないかと私は思いました。 

 

2013/12/25

日本に来た外国人研究者とのディスカッション 

本日、日本に来て数か月のまだ、20代から30代の若いリサーチャー(博士)たちとディスカッションを1時間ほど英語でやった。  

参加者6名の内訳:ナイジェリア(男性)、イタリア(男性)、インド(男性)
            スウェーデン(女性)、オーストラリア(男性)、スペイン(女性) 

まだ自己紹介もしないうちから「研究費を上げてほしい。僕の研究は文系とちがって基礎研究だから実験にお金がかかるんだよ」と唐突に話しかけてくるのはパキスタン系オーストラリア人研究者。 そうとうフラストレーションがたまっていたのか、いきなり、彼はこうきりだした。  
「日本では何をするにも言葉の問題があって、ちょっとしたことでも1,2時間は待たされる。
日本人はわれわれに日本語を学ぶことを期待するよりも、日本人が世界の共通語であり、科学の世界では普通に使われている英語をもっと学ぶべきではないのか。」

彼の独壇場になってしまいそうだったので、ここで、ディスカッションのトピックとして「あなたたちのような優秀な研究者は各国で研究の機会があったと思われるが、なぜ日本という国を選んだのか」というテーマに絞ってひとりひとりに発言してもらった。 

20代半ばと思われるういういしいスウェーデン人研究者は日本はエキゾティックとかインターナショナルというイメージがあって、研究者としては国際経験があることが望まれるので、日本を選んでみた、と恥ずかしそうに言った。 

このスウェーデン人研究者が「それに日本はInnovativeだから」とも言ったので、「どのような点がInnovativeなのですか」と聞くと、「それは、えーと。」と言葉が出てこない。
「何か具体例をいただけますか」と聞くと絶句。
オーストラリア研究者が、「僕ならSONYとか車だと思う」と言った。

 
スペインの研究者は日本に来た理由は日本の受入の先生のプロジェクトがとても素晴らしいからとのことでインドの研究者もそれに賛同していた。 

インドのかわいい感じの研究者は「僕は周囲の人から日本には行くなよ、日本に行ったら日本語ばっかりだぞ。言葉が通じないぞと散々言われたが、実際来てみると、受入の先生が英語で話してくれるし、僕の英語もそんなにうまくないけど、たいていの人はわかってくれようとするのでうれしい。」とのこと。
インドの研究者は本当にずっと笑顔で「毎日違うことを、違う環境でしかも国際的な環境でやれるということがとても楽しい」と本当に満足しているようだった。 

イタリアの研究者は最初からずっと落ち着かない様子。 
退屈すると紙に落書きとかしている。
たぶん30代後半だとは思うがちょっと子供っぽいところもある不思議君だ。
彼は日本の哲学、特に20世紀の日本の哲学(西田幾多朗とか)についてが研究テーマだ。
彼が日本に来た理由は「日本のことを勉強するには日本に来なければわからない」と言った。
なるほど。 
私が「あなたの研究テーマは「無」Nothingnessとかエキゾティックな日本的テーマだから日本語もさぞおできになるんでしょうね。」と言ってみたら「日本語はあんまり」とのこと。
私が「ではどうやってNothingnessについて勉強するんですか?座禅でもしているのですか?」と聞いたら「いや、それはロジカルにディスカッションしている」とのこと。 
日本の哲学については日本語でも不可解な表現が多いのに、それを英語でどうやってロジカルにディスカッションしているのだろうか? 
またこの研究者はリサーチャーになった動機は何かと聞かれると「他の仕事をするのがいやだったから」と淡々と言ってのけた。 
また「尊敬する哲学者は?ソクラテスとか?」という問いにも「いないね。」 とあっさり。 
「哲学と宗教の違いは何ですか?」という問いには「ここでは答えられないね」 と言われてしまった。 

スペインの研究者は本当に日本でやりたかったプロジェクトができてうれしくてしょうがないといった感じだった。
言葉は少なかったが(英語は苦手のよう)科学に対する純粋な熱意が彼女の体全体からあふれていた。 

ナイジェリアの研究者はこのグループの中で一番大人で紳士的で洗練されているという印象を受けた。
彼はまず笑顔でしかも日本語で「よろしくお願いします」と言ったあと、笑顔で「僕は黒人だから肌の色でみんなにびっくりされると思っていたけど、わりと普通に受け入れてもらえて親切にしていただけてうれしいです」と感謝の言葉から会話を始めた。
日本文化を良く知っているのかこの人の人柄なのか、こういう人ならみんな親切に「おもてなし」したくなる。 
ただ発音が独特で早口だったので、彼の言っていることをあまり理解できなかったのが残念だ。 
私が彼はすごいなと思ったのは、最後にディスカッションの内容を発表するプレゼンターが必要なのだが、それはオーストラリア研究者が自らやりたいと言ったのでそのはずだったが、あと5分というところで、それを彼にやってくれと頼んだ。 
このナイジェリアの博士はにっこりOKと言って、オーストラリア人研究者が超早口でしゃべる内容をさっとメモにとって、にこやかに檀上に立ち、見事に結構複雑だったディスカッション内容をまとめてくれた。
彼は合間のちょっとした数分などiPadで情報チェックをするなど、何かしらやっていた。 
ディスカッションが終わると日本語で「どうもありがとうございました」とまたにっこり。 
素晴らしい人間力!
彼の今後の日本での研究の成功は目に見えるようだった。 
  

さて、ちょっとやんちゃでとがったオーストラリア人研究者が言ったことで印象に残っているのは「僕が医者(Medical Doctor)ではなくて、リサーチャー(Doctor of Philosophy)になろうと思った動機は医者だと救えるのは限られた時間で数人だったり、多くても一つのコミュニティだったりする。でもリサーチャーなら、たとえばペニシリンの例をとればわかるように、一つの発見で多くの人たちを救える」 という言葉。

これら6人の個性的なリサーチャーが日本での経験を経て、どんな研究成果を出してくれるのか今後が楽しみになった。 申請書を読んでの印象と実際会ってみた印象は全く違っていた。 
やはり人は会って話してみなければわからない、それがコミュニケーションの基本中の基本だと実感した。  
 







2013/12/22

公的英語教育の成果(特にアジア諸国)

日本の英語教育について、友人の台湾系アメリカ人女性モニカ(長年ロスアンゼルスに住み、情報通信会社の管理職として英語と中国語両方を流暢に操る)のあっと驚くメールのメッセージをシェアします。私は正直公的英語教育が完全に失敗しているのは日本だけかと思ってました。  

You see most non-English spoken people (not just Japanese but also tons of Chinese, Taiwanese, Korean and many more other ethnic groups) would remain very limited in the comfortable manipulation of English language even decades after they have lived in the US and I found that very sad and not acceptable. 

確かに私の経験でもたとえ、アメリカに何十年もいたとしても、英語が流暢ではないアジア系の人たちは、結構いたように思います。

Because how can you live your life fully with joy when you can’t even communicate freely in the language where your daily life commends for? 
That’s why I believe learning both English and Chinese is very important in our lifetime because knowing these two languages would mean that you’ll be set for life to communicate with nearly half of the world population (more than 2 billion using English and another 1.4 billion using Chinese). 
I mean I genuinely don’t like Chinese because I see myself as Taiwanese and American who has nothing to do with lots of no manner Chinese, but like it or not I recognize the fact that none of us should ignore this country anymore just by the sheer size of its huge population and the enormous economic and military power it possesses.
 
そうか、英語教育がうまくいっていないのは日本だけではなかったんですね。
英語に加えて中国語ができたら言うことないですけどね...まずは共通語の英語、英語。 
 
さらに、近いうちに台湾にぜひ行きたいとコメントしたら、
 If you want to see the real Taiwan and enjoy the hospitality of friendly Taiwanese, you need a tour guide who speaks Taiwanese because English is like Greek to the average Taiwanese despite the fact that we were forced to take English course since junior high (10 years if you include 4-year college) because the English education in Taiwan has been a failure through and through since 1949. 
Not to kid you, but I did not learn English from school at all because you can get perfect score and yet still don’t know anything about English being educated in Taiwan. 
ちょっとこれは日本と同じ現状では? 
なぜこんな似たようなパターンになっているのしょうね。 
 
I learned English through watching American and British TV, movies, cartoons and listened to the broadcast of Voice of America, BBC and pop music ever since I was just 12 years old. 
Trust me this is the easiest and most fun way of leaning a second language.
これは全く私も同感。 
理屈というより本能が自然とそちらを選ぶという感じでしょうか。 
これだと断然早く上達すると私は思うのですが、なぜかうちの主人をはじめ、男性はほんとうにおかたい左脳的アプローチがお好きのようで。ちなみに主人は岡倉天心の茶の本(英文収録)という本を読んで英語を勉強するのがおもしろいとのこと。 
男性は謎だ。。一体どうしたらそんな勉強法を思いつくのだろうか。。。
たまには女性的観点から英語にアプローチしてはいかがしょう?
ちなみに私の最近のおすすめはBBCドラマのSherlock。これはおもしろかったですね。
このおかげでイギリス独特の皮肉とかユーモアも学べたし、いやいやとにかく楽しく学べますね。
シーズン3はまだ公開されないかな?
このドラマのおかげで仕事でもイギリスの担当者とも仲良くなれ、いいことづくめです。