2011/06/05

Movie: The adjustment bureau

あまりにも忙しくゆったり考える暇がない日々が続くと、ときどきとてつもない変化を体験したくなる。衝動的に旅行に行きたくなるときがあるが、それができないときは映画を見に行く。
今日見に行った映画はThe adjustment bereau.(邦訳:アジャストメント) ↓

http://www.theadjustmentbureau.com/index.php

Academy Award® nominee Matt Damon (The Bourne trilogy) stars in this action thriller about a man who glimpses the future Fate has planned for him – and chooses to fight for his own destiny.  Battling the powerful Adjustment Bureau across, under and through the streets of New York, he risks his destined greatness to be with the only woman he's ever loved (Emily Blunt: Young Victoria, Devil Wears Prada).  Based on a story by the legendary Philip K. Dick (Total Recall, Minority Report and Blade Runner), The Adjustment Bureau is “entertaining and thought-provoking”, Katey Rich, Cinemablend.com. 

運命に逆らって生きることができるほど、命をかけて生きているか、それほどの自由意思を貫く覚悟があるかというのがテーマだったように思う。
人類の自由意思に反して、Adjustmentを実行する存在とは何なのか。「議長」の正体は。
その「議長」が人類に対してAdjustmentを行う理由は人類は未熟だから今の人類に意思決定権を与えると地球そのものの運営があやうくなるからとのことだ。(それも一理あるように思えるが。。)
その神のような力をもつ「議長」も、主人公のあまりにも命をかけた自由意思に対してはそれ以上操作することをしなかったというストーリー展開になっていた。

自由意思を貫くというのは、今の現代社会においてさえ、かなりの制限がかかっているのは誰もが感じていることだろう。
例えば最近非常にびっくりしたのは、宮内庁とのミーティングである。
彼らが必至になって訴えたことで一番印象的だったのは「皇太子殿下が前のイベントでは不手際があって、自らでドアを開けられたという大失態があった。今回はそういうことが絶対にないようにしてほしい。前もって、ドアを開ける人を決めておいてほしい。。云々。。。。」
私はまるでそれこそ映画を見ているような気持になった。
え、日本国のプリンスは自らの意思でドアを開けることさえ許されていないのか??
Let him open the door.  Let him experince the world of freedom. Who has the right to limit his free will?

スピーチにおいてもしかり。
現実には前もって、誰にとってももっともらしく聞こえるようにあらかじめ、準備された原稿があり、それをリーダーは読むことになっているのがほとんどだ。(オバマ大統領も含めて) 
もちろん、少しは変更することは可能だが、全くの自由意思で本当に思っていることを述べる人はほとんどといっていないのが通常になっている。

映画の主人公(将来の大統領になるかもしれない人)は、運命の女性に出会ったことがきっかけで、すでに準備されていたスピーチの原稿を読むことをやめて、急に自らの意思において、選挙において、自分はネクタイ一つ自分の意思で選べないことなどを暴露したスピーチをした。
そこから運命の歯車がまた動きだし。。

この映画を見て、思ったことは自由意思のすさまじい力、感情のもつ力の再確認だった。
日常の「あたりまえ」に飲み込まれることなく、自由な意思を大切にしよう。
正直な感情も大事にしたい。
誰かに操作される運命ではなく、自らの意思で自らの運命を切り開く存在になりたいと思った。