2013/07/27

オーストラリアの夏休み 

そろそろ各国がSummer vacationをとる時期にはいるので、頻繁にやりとりする担当者には連絡をしておかなければならない。

オーストラリアに連絡するにあたって、ちょっと考えた。 そうだ、たしかあそこはサンタさんがサーフィンしている姿をテレビで見たことがある。 ということはオーストラリアにとって夏休みは12月とか1月になるのかな。。

とりあえず以下のメールを打ってみた。 

I will be out of office from Aug.8 to Aug.13 for summer vacation.
In your case, are you having summer vacation, say, in Janurary?

そうすると、以下の返事が戻ってきた。 

I am planning a one week break during October but our summer vacation will be in January.
We close the office between 24 December and 2 January.
but some staff don't come back until mid-January as this is generally the quietest time of the year for us. I hope you enjoy your break and thank you....

担当者自身はそうとうハードワーカーというのが感じられるので、10月に1週間というのはうなづけた。 一般的にオーストラリアではやはり1月が私たちの考える夏季休暇だということがわかった。

 
フランスの担当者はメールに「あまりにも異常な暑さで仕事をする気になれないほど」とメールに書いていた。となりに座っているヨーロッパに詳しい同僚が、フランスではめったに日本のような蒸し暑さはないので、クーラーがない所も多く、フランス人は相当まいっているらしいということをニュースでやっていたと教えてくれた。 しかしそんな中でオーストラリアは今は「冬」なのだ。 オーストラリアは例えばケアンズなら飛行機で7,5時間と書いてあり、近いように思うが、これほどの違いがあるなんて。 
地球の神秘を感じた日であった。 

2013/07/24

所感:各国とのメールのやりとり

現在の仕事で33か国の主に欧米諸国との主要な科学関連機関とのやりとりをしだしてから一年半ほどたった。

前職ではほとんど米国人とのメールのやりとりがほとんどだったので、こんなにバラエティのある英文に接するのは初めてで刺激的である。 

日々の頻繁なメールのやりとりをしているうちに、だんだんと担当者を通して各国の文化や雰囲気を感じられるようになった。

 
担当者を通して、ということなのでもちろん担当者の人格、性格が影響していると思うが、あまりにも特徴があるのでおもしろい。 
担当者はDrの称号を持つ人、オフィサーやマネージャーという人たち、中には担当するのが全く初めてなので初めから教えてほしいといった事務職員もいたりして、こちらもバラエティに富んでいる。 

米国のやりとり、とくにニューヨーカーとのどちらかというとかなりドライで簡略化されたビジネスメールに慣れていた私はヨーロッパ諸国のとても人間的であたたかく、時には誌的であるメールに心打たれることが多い。

メールの丁寧度一位はドイツの印象が強い。
担当者が産休のため休職したが、次の方も丁寧すぎるほど、丁寧、そして、心のこもったメールのやりとりが続いている。 
最初はドイツってなんだかおかたいイメージだったが、担当者(実際会って話す機会もあった)を通してだがドイツとはなんと感性が豊かで深い国なのだろうと認識が変わり、米国にばかり目がいっていた私はヨーロッパの文化に深く興味を持つようになった。 

フランスの担当者は、最初に天気の話を入れてきたりして、あ、日本の手紙を思い出すなあとほのぼのとした気分になった。また、やはり人間的なあたたかみが、たとえ英語にたどたどしいところがあっても感じられて好感がもてる。 

イギリスは、本当にかっちりしている、まじめで正統派でくずれないという印象。
感情は極力入れず、外交的で親切な模範的な英語といった感じ。(あたりまえか。) 

オーストラリアはのんびりしているかとおもいきや、一番戦略的で仕事が早い。
日本と時差が1時間しかかわらないせいもあるが、メールを出してほとんど5分以内くらいに返事が来る。まるでチャットしているかのように。しかも的確な短い答え。これは意外だった。オーストラリアというとのんびりしたイメージがあって、返事はすごく遅いに違いないと思っていたが、一番早い。これは担当者の性格が大きいのかもしれない。彼女はもしかしたら、ニューヨークにでも留学していたのだろうかと思うくらい、忙しいアメリカを思い出した。 しかも彼女は全く感情はメールに入れない。あくまで論理的で的確な表現で短い。 この彼女のボスが先日こちらのオフィスを訪れて、私もミーティングに加わっていろいろざっくばらんに話す機会があったが、その彼女のボスがその部下のことを「彼女がほんとの裏ボス」といった意味のことを言って、にっこり微笑んだ。 どの国もやり手がいるものだ。 またオーストラリアは創造性とか自由な発想とかを大切にしていることがいろんな機会にうかがわれるし、オーストラリアからの訪問者もざっくばらんで気取ったところがなく、オープンマインドな感じの方で非常に親しみがもてた。  

アメリカはどうかというと、丁寧さにかけては残念ながら私の中では他と比較すると最下位。フレンドリーといえばそうかもしれないがどちらかというとぶっきらぼうな感じ。忙しモードが漂っていて、メールも1,2行が多く、ただCCに入れられていて、「これを読めばだいたいわかるでしょう」という暗黙の了解を求められる。 
効率をとことん追求したらこうなるのだろうか。。 
しかも、自分たちに不備があっても淡々としているところもある。 そうそう、アメリカに住んでいた私はこの雰囲気はよくわかる。いつもなんでアメリカ人は自分が悪くても謝罪しないのか、と憤慨したことが何回もあった。そういう文化なのだ。 彼らに悪気がないこともわかっているので、ただ淡々とビジネスメールのやりとりをしている。 

中国はまたかなり個性的。担当者はDr.の称号を持つ人ではあるが、英語は本当に苦手のようで、幼稚園児のようなかわいい日本語でメールが来るのである。 反応も遅かったりするので、いつも「緊急!」で送信したり、「開封メッセージを要求する」送信をしてやっとのことで連絡が取れる状態である。 

さて、長くなりそうなので、担当者を通して、一番魅力的だと感じた国はどこか。 
それはエストニアである。 エストニアの言語自体が不思議で美しい響きを持っていて、担当者の名前も美しい、まるで宇宙語のような感じで新鮮な驚きだった。 
エストニアとは昨年は組織の移行期で交流がなかったが、今年からは新しい担当者になった。 
新しいにもかかわらず、こちらから送った資料は完璧に理解して、他諸機関に不備書類が多々あるなか、最初からパーフェクトであった。 やりとりも実にスマートかつ洗練されていた。
メールの返事も比較的早く、わずか4,5行の中でも実に表現もあたたかく、かつ的確で、感謝の気持ちをあらわす表現や気配りが感じられるのである。 
エストニアってどんな国なんだろうと一番興味をかきたてられている。

私は自分が馴染みのある米国のことばかりしか頭になかったと、あらためて思う毎日である。
また、メールのやりとり=その国の印象=外交につながっていると思う。

 
 

 

 

 

  
 


2013/07/22

素敵なBirthday message

感動的な誕生日のメッセージが米国人の親友Roseから届いた。 
彼女はシャーマンのようなところがあって、人生で必要なメッセージを非常にいいタイミングで届け続けてくれている。 
私にとっては本当に神秘的で貴重な友人だ。  
彼女は私の年も知らないし、私も彼女が何歳か全く見当がつかない。
たぶん30後半だとは思うが。
米国では特に女性に対して年齢は聞かないという暗黙のルールがあるので私も長いつきあいになるけれど、一度も年齢の話だけはしたことがない。 
届いたのは以下のメッセージ。 

Dearest Miwako,


May this be your best birthday ever, and from now on, life only get better and better!


Be a butterfly, spread your wings, and get whatever life brings!


Be true to yourself, be unique!


Wishing you all the best, today and always,


Rose

彼女はご主人と一緒にこの5月に東京に来る機会があったので、実際に会っていろいろと話をした。

彼女は彼女の2倍はあるかと思われるような、体格のいいご主人のことをよく、「Baby」と何度も呼びかけていたのでえ?とびっくりしたのを覚えている。(笑)

観光名所に行くとよく、「Are you done?」と言いあっていた。 
これはもう、いい?見終わった?というような意味である。 

一緒に旅をしながらの会話で忘れられない彼女の名言について。
Rose: Do you  know the true meaning of "GENIUS"?
Miwako: No, not really.
Rose: This means "Genie in us”; we are all genies!
All geniuses knew they had the ability to do whatever they wish. 
そうか、アラジンの魔法のランプのジーニーが私たちの中にいる、つまり自分自身がジーニーそのものなのだ。
そのことに気付いて自ら思うことは何でも実現してきたのが天才たちだというのだ!  

また彼女の魅力は独自のユニークな視点でよく私をはっとさせてくれることだ。 
江の島の岩屋洞窟に行く途中のお寺で水を飲もうとしたとき、毛虫がいた。
たいていの女性なら悲鳴をあげるところだが、Roseの場合”Wow, look at this! He is so beautiful. Look at the color!” 良く見ると確かに顔も愛らしいし、色も赤や黄色など微妙な色が重なり合い美しいといえば美しい。 
そして、彼女の忘れられない言葉。 
”You know, this symbolizes us.
We are all like him.
He is going to be a butterfly and fly!
We will all become like a butterfly!”

そして1か月後くらいにご紹介したメッセージをくれたのである。 
しかも私の誕生日(6月19日)は米国ではなぜかBUTTERFLY DAYと言われているそうなのである。そんなこと全然知らなかった! 
ちょうど若かりし日は過ぎたことを悟り、「ああ、私の人生何だったんだろう」なんて落ち込んでいた時だったので、このメッセージにどれだけ勇気づけられたか。
蝶になって自由に飛べる時期がやっと来たということなのか、と希望で胸がいっぱいになる。 
彼女のようなドラマティックなメッセージが書けるようになりたいものだと思った。