2011/04/11

言葉のキャッチボール

私がいつも残念に思っていることは日本人は、とくに男性は言葉のキャッチボールが苦手だということです。

欧米人はよく
・What do you think?
・How about you? /What about you?
・How do you feel about it?

とか必ず相手がどう思っているのか、感じているのか双方向で対話する言葉を良く使うのですが、日本の場合はボールは投げっぱなしで知らんぷりあるいは無関心で、ちゃんと相手のボールをつかもうとしない傾向があるとずーっと思ってきました。

グローバルで対等な対話においてはこの言葉のキャッチボールができないと、なかなか相手の心の奥まで入っていくことはできないと思います。

相手と仕事の話ばかりすると表面的な会話だけになりがちで、決してよいアプローチとは言えないと思います。

一方的に仕事の話ばかりしては余計お互いバリヤーが強くなる感じがしませんか?

まずは相手との日常会話をスムーズにできて、それからやっと信頼関係が築けるのではないでしょうか?

普段のなにげない日常的な会話が思いやりを持って行えることがその人の人格の成熟度の指標のような気が私はしています。

よく言われているのはビジネス英語のほうが、日常的な会話よりはやさしいということです。やはり心がこもった会話、相手の心に入り込むことができる会話のほうが上級ということでしょう。
やはり相手がどういう人なのか、人格を知ることが最も重要なことなので、自分の考えていること、感じていることなどざっくばらんに語る能力と相手が言っていることをきちんと受け止めて返す能力がビジネスを語る以前に必要だと前から思っていました。

あ、この人とは正直に語り合えるな、いい人だなと相手に思ってもらえたらそれからは信じられないスピードで物事が進んでいくことを何度も体験したからです。

【参考英語表現】

•会話は一方通行で成り立つものではない。
Conversation is not a one-way street.

•冷たい一方通行のコミュニケーション
impersonal one-way communication

•一方通行の議論
one-way argument

•完全に一方通行のコミュニケーション
strictly one-way communication

自分がしゃべったら、今度は相手にもその反応を聞いたり、どう思うか聞いて見る、といったことをぜひ実行してみてください。
実際の野球やソフトボールのキャッチボールをイメージしていただければ、すごくわかりやすいと思います。

言葉のキャッチボールも実際のキャッチボールも面白いですね。
ちなみにキャッチボールをすることを英語ではplay catchといいます。
 Let's play catch! (キャッチボールをしよう)。
これはつい最近娘と花見をしながらキャッチボールをしたときの様子です。
We had a lot of fun!